君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
お母さんは、案の定 私の制服姿に
手を止めて豆鉄砲を喰らったかのように
一瞬固まっていた。


多分、寝巻きで降りてきて
学校は休むのだと思っていたのだと思う。


今までの私なら…そうだったに違いないから。


私は、テーブルに行き自分の席に座って
「お母さん、お腹すいちゃった」
普通に話しかけた。


「…えっ?…あっ!お腹空いてたのね。
昨日は、何も食べれてないもんね。
すぐ、並べるわ。ちょっと待ってね」

慌てて、作ってくれた朝ご飯が
私の前に並べられた。


ロールパン、スープ、ハムにサラダにりんご
。私の好きなお母さん手作りの焼きプリン。


「美味しそう〜。お母さん、ありがとう!」


食べないと…精神的にも弱ってしまうから。


私は、母の作ってくれた美味しい朝ごはんを
こうやって食べれてる事に、
幸せを感じていた。

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