君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
私は、彼をチラチラ見ながら…。

彼は、私をじっと見つめてくれているのがわかった。

私は、カウンセリングの人であろう先生に

…田中先生から頼まれました。

と、ケーキを手渡した。

「??そうなの?ありがとう〜」

先生は少し首をかしげながら、受け取ってくれた。
私は、頭を下げてからゆうきくんの方を見みると


…あっ…。


彼としっかり目と目があって、
胸がギュッと痛くなった。

彼は察知してくれて、
二人とも何も言わず、目と目で確かめ合うように見つめあった。

まるで時間が止まったみたいに。


……よかった。元気そう。

私は、笑顔が止まらなかった。

彼もニコッと笑うと

私は涙が溢れてきそうになり

慌てて下を向いて部屋を出た。


扉を閉め。

声を殺しながら。

涙が止めどなく溢れてくる涙が止まらない。


…よかった。ゆうきくん。よかった。

私は、そのまま
第2指導室に戻った。

すると、慌てて先生が駆け寄ってきて

「雫久ちゃんっ…大丈夫?!
まだ、会わない方が良かったかな?…
………」

私の身体を優しく包み込みながら
先生は、顔を覗きこんだ。

「違うの…先生…あっ…ありがとう!
嬉しいの…。先生、…ありがとう」


泣きながら、声にもならない声を絞り出し
先生に伝えた。

先生は、
私の背中を優しくさすりながら、
椅子に誘導してくれた。


私は
ストンと力が抜けたかのように椅子に座った。
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