君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
見ちゃダメっ!


そう思うのに…


中庭を見た。


彼は、背を向けて、中庭からローカに向かい

女子達と歩き出していた。


【私には気がついて…ない…?よかった…】

ホッとして


胸を撫で下ろした。


その瞬間


「先生〜!」


男子の声。


??なんか?聞いた事がある…声?


私は、声の方に顔を向けた。


……………!!!!






かっ



彼だ!


えっ?


なんで!!?


なんで!!?



私は二度見した。


《もしかして、さっき見ていた事がバレて。見るなよな!とか?
いちゃもんつけに来た?…とか!?》


……どうしよう…。

私は、慌てて本で顔を隠して

知らないふりをして見せた。



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