転校生は双子くん

「ユージ君のことだよ。

 チャラチャラ系イケメン君だから、略して”チャーリー”」


「…”チャー”は分かるけど、”リー”は何さ?」


ユージ君ならぬ、チャーリーの質問に考える。



「……語呂が良かったから?」


ガクリとうな垂れるチャーリー。



「なにそれぇ!
 それにイケメンは分かるけど、チャラチャラ系って酷くない?」



「…間違ってないだろ…。

 裕次がチャーリー?……ブッ!!」



突然、吹き出すクールボーイ。

笑ったとこ、初めてみたーー!!


「涼介、笑うな!
 ねぇ、良子ちゃん?じゃあ、涼介のあだ名は?」


クールボーイのあだ名?

考えてなかったわー。

クールボーイじゃ駄目なのかな?


クールボーイも、笑うのを止めて、私の顔をジッと見てくるし…。



あああ、そんな整った顔で見ないでーー!!

何だか、いらぬプレッシャーを感じるよ…。



「うーん…うーん…。クールボーイ系イケメン君だから…”クリリン”?」


「ぶっ!!」

今度はチャーリーが吹き出した。


「あははは!!!涼介がクリリン!!
某アニメに出てくる登場人物と同じじゃん!!」


ヒーヒー笑っているチャーリー。

意外にも好評だったみたい。

私って、あだ名のセンスあるか………



ヒィイイ!!クリリンが睨んでいるよ!

顔が整った人が睨むのって、余計迫力があるよ!!


そんな顔で、私を見ないでぇーー!!






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