転校生は双子くん
「タモちゃん!!」
タモちゃんといると、いつもドキドキしてる!
じゃあ、私はタモちゃんが好きなのかな?
香織が呆れたような声で言う。
「あのね~…タモちゃんは、別の意味でドキドキしてるんでしょ?
怒られるんじゃないかって…」
あっ、そうかも…。
タモちゃんとは別にずっと一緒にいたいと思わないし……。
「好きって難しい…」
机に突っ伏した私の頭を、香織がポンと軽く叩いた。
「大丈夫!そのうち分かるようになるって!」
顔をあげたら、香織がニコニコ笑っていたので、私もつられてヘラッと笑って返した──…。