転校生は双子くん

「おまえな!”ク”しか合ってねぇじゃねーか!!
”リリン”って何だよ!!」


「…えっと…可愛かったから?」



「ぶっ殺す…」


キャーー!!恐い!恐いよ!

クリリンの周りだけ、湯気が立ってるよーー!!



「まあまあ、落ち着けクリリン」



チャーリー!!

油に火を注いでる!!

ん?逆か?

火に油を注いでいるよチャーリー!!


クリリンの顔が般若になってるよー!!



「裕次てめぇぇ!!」


「まあまあ。でも、本当に面白いね。良子ちゃんは」



「はあ、よく言われます」


「8点女だしな…」


クリリンの言葉にムッとする。


「なによ!!8点女。8点女って!クリリンの馬鹿!」


「はぁ?お前8点だろ?クリリンっていうな!」



「私は、可愛いあだ名つけてあげたのに…。
どうせなら、もっと可愛い名前つけてくれたっていいじゃない!!」



「そっちかよ!!はぁ…おまえと話してると疲れる…」


「だから昨日、キャンディあげたでしょ?
もしかして、もう食べちゃった?もっとあげようか?」


ちょっと待ってねーとゴソゴソ、ポケットを漁る。


「いらねぇよ!!俺はもう帰る…」


グッタリとして立ち去るクリリン。



「ほら!あったよキャンディ!!
 ねぇ!クリリンってばーー!!」



廊下でキャンディ片手に叫ぶ。


「だからいらねぇって言ってるだろ!!
クリリンって呼ぶな!!」


振り返り、叫び返された。


ああ。行っちゃった……。





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