転校生は双子くん
ふと、クリリンのほうを見ると、クリリンのほうに一匹の猫が近づいてきた。
クリリンはその猫を撫でようとするが、猫はフーフー言って威嚇しているようだ。
私は立ちあがり、クリリンのほうへ行く。
「クリリン、そんなんじゃダメよ」
「はぁ?なにが?」
「猫の心を掴まないと、心を開いてはくれないものよ。
猫使いと呼ばれている私に任せて!」
「ぜってぇ呼ばれてないだろ…」
私はひざまずき、猫と同じ視線になる。
そして、手に持っていたパンを差し出す。
「猫様、どうぞこれをお納めくださいませ!!」
猫は「うむっ」と言った様子で、パンを食べ始めた。
「ほらね?」
「只の餌付けじゃねーか!」
むしゃむしゃとパンを食べる猫。
「ああ~、猫様、私の分も残しておいて下さいませ!!」
ギロリと睨む猫様。
「…どうも、すいませんでした…」
そんな様子を見ていたクリリンが、ブハッと吹き出した。
「クックックッ…猫使いって、お前が使われてんじゃん!」
楽しそうに笑っているクリリン。
笑った顔、また見たーー!!