転校生は双子くん
「………なんで、こんな展開になっている訳?」
不機嫌そうなクリリン。
「まあまあ、いいじゃない」
嗜めるわたし。
「学校で、涼介と一緒にお昼食べるなんて初めてだな!」
楽しそうなチャーリー。
「私までお邪魔しちゃって、ごめんね~」
嬉しそうな香織。
次の日の昼休み。
この4人組で裏庭にて、お昼をとっている。
なぜ、この不思議な取り合わせでお昼を食べることなったかって?
それは………
「良子~!お昼食べよう!!」
お弁当を持って、私の席にやってきた香織。
「うん。食べよう、食べよう」
カバンの中からお弁当を取り出す。
「昨日はごめんね~。1人でお弁当食べて寂しかったでしょう?」
1人で食べると寂しい?
そうか。
クリリンが昨日言っていたことは、この事だったんだ─…。
いつも1人でお昼を食べていると言っていたクリリン…。
ハッ!!!
きっとクリリンも寂しかったんだね!
クリリン、気づかなくてゴメン!!
「香織!!クリリンも一緒に食べてもいい!?」
「クリリン?誰それ?」
「涼介のことだよ。良子ちゃん、なんで涼介と一緒に食べるの?」
隣の席のチャーリーが口を挟んできた。