転校生は双子くん
「…誰が頼んだよ?」
あわわわ。
またクリリンに睨まれている。
クリリンが睨むと、すごい度迫力なんだよね…。
「いや、クリリン1人で食べてるって言ってたから、寂しいんじゃないかと…思いまして…ですね…」
モゴモゴと口ごもってしまう私。
だって、恐いんだもーん!!!
「まあまあ、いいじゃん。
せっかく良子ちゃんが誘ってくれたんだからさ、一緒に食べようぜ!!」
フォローしてくれるチャーリー。
チャーリーもいい奴や…。
「ふざけんな!勝手にお前らだけで食ってろ!!」
怒って、立ち去っていくクリリン。
「いいのか?この場からお前が離れるというのなら、お前がいなくなったこの場で、お前の恥ずかしい話を話す!!」
クリリンの背中に向かって、そんなことを言い出したチャーリー。
恥ずかしい話って何だろう?
ちょっと気になるーー!!
「………」
クリリンは立ち止まり、何かを考えるようにしてから、グルリと方向転換し、また私たちがいる場所に戻ってきた。
元の位置にドカっと腰を下ろしたクリリン。
あのクリリンが、あんな素直に…。
一体どんな恥ずかしい話なんだろう…。
気になるけど、クリリンの顔が怒りでいっぱいだから、聞くのは止めよう…。