転校生は双子くん
「ギャー………ンッッ」
私は口を塞がれ、叫べなくなった。
恐い、恐すぎるよーー!
「お前うるさい。黙れ」
オバケが黙れって言ったーーー!!
ん?どっかで聞いたことあるような……
「こんな時間に、なにやってんだ?」
後を振り返ると、呆れた顔をしたクリリンがいた。
「…クリリン…バカーー!恐いじゃないの!
オバケかと思ったじゃないの!!」
「ハッ?おばけ?」
その後、私たちは一階の廊下の端にある、縁側に腰を下ろした。
「ほら」
クリリンは近くの自販機でジュースを買ってきてくれ、私に手渡してくれた。
「ありがとう…」
ペットボトルの蓋を開け、口をつける。
「お前、こんな時間になにしてたんだ?」
「…夜の徘徊…。今日は一睡もしないって決めたから」
「…寝ろ」
「寝れたら苦労しないんじゃー!寝たら、絶対出て来れないんだもん!」
「は?なにそれ?どこから出て来れないって?」
私はクリリンに、怪談話をきいて、その話を聞くと夢をみること。
その夢では指示通りにしないと夢から抜け出せなくなること。
手順を覚えられなくて、寝れないことを話した。
「…くだらねぇ」