転校生は双子くん
「ほら!良子!涼介くん帰っちゃうよ!
最後の挨拶して!!」
香織が私を急かす。
クリリンは会計をしているところだった。
早っ!!!
どうやら即行で、コーヒーを飲んだらしい。
「えーっと、最後の挨拶ね…」
私はマニュアル本を見て確認する。
「アナタァ?今夜は遅くなるの?」
「は?」
「ノリに合わせろや。
アナター?今夜は遅くなるの?」
「……普通じゃね」
ノリに合わせてくれたーー!!
やっぱり可笑しい!
「早く帰ってきてね!
あっ!アナター!忘れ物よー!!」
「………?」
えーと、確かマニュアルでは……
クリリンの肩に手をついて、背伸びしてホッペにキスをした。