セシルとハルカ

ハルカの悲痛な叫びを聞いたセシルはますます彼女を好きになってしまったらしい...
「ハルカ待って。ワタシの話を聞いて。ワタシはアグナパレスの王子ミューズの末裔。ワタシの母、ニホンジンでした。ワタシの国は他国民認めない。それ故ワタシはいつも1人...」セシルはハルカの手首を掴みながら話を続ける。

するとその時、ユーリから電話が入ってきた。

ハルカは彼の手を振りほどきスマホを探す。

「もしもし雪帝です。」
「ハルカ？私、ユーリ。ハルカ、今日一緒に帰る日じゃん‼️今から迎えにいくね。何処に居るか教えてくれる？直ぐ行くから。」
「あ...うん。そうだったね。アハハ...」
「あんた。様子変よ。大丈夫？そういうことだから直ぐいくね。待っててね。」
その言葉を最後に通話が終わった。

「じゃ、ユーリ来るから私帰るわね。」
そう言ってハルカは教室を出る。

教室を出ると既にユーリが待っていた。
どうやらハルカは彼女を待たせてしまっていたようだ。

「ごめん、ユーリ。待った？」
ハルカはユーリに問う。

「大丈夫よ。私も今来たばかりだから。気にしないで🎵」
といつものように明るく振る舞って見せた。

すると、セシルも来た。
「ハルカ、誰？その人」とユーリはハルカに問う。

ユーリは「あなたこそ誰？」とセシルに問う。

「知らんの？友達じゃないの？」とハルカはユーリに問う。

すると「友達?あんなのと？んなわけないじゃん。」とユーリはハルカに苦笑いをして言う。

すると、セシルは「気高き人にそのような態度をとるとは。恥を知ってください」とユーリに言う。

ユーリは「は？生徒会長になんて事こと言うの？あなたもしかして」

セシルはこう言う。

「ワタシはアナタを生徒会長とは認めていません。認めているのはハルカだけ」

ユーリはその言葉にカチンときたらしく「ハルカもう行こう」と言う。

だがそれより先にセシルにハルカは捕まってしまっていた。