昨日、あなたに恋をした
「やはり、なんらかの対策を立てるべきだ。
 お前の家に行ってもいいか」

「ありがとう。
 ……家に来ることとの繋がりがいまいち読めないけど」

 今、片付いてるからいいよ、と日子は言った。

「あっ、星野さん、なに抜け駆けしてるんですかっ。
 私も行きますっ」
と三叉の矛を手に裕子が叫んだが。

 いや、君はきっとまた先輩のいるエントランスで満足して帰るよ……と日子は思っていた。




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