昨日、あなたに恋をした
 日子の心配通り、今上げた写真にも批判のコメントがついた。

「早く消せ。
 ベルゼブブさんが見るぞ。

 あの人に殺人を犯させたくないんだろう?
 俺も殺させたくない」

 そう言いながら誠孝は思っていた。

 俺が殺したい。
 日子のために。

 それに、ベルゼブブさんが殺してしまったら、日子が、なんて素敵で頼りになる人っ、と思って、ベルゼブブさんと恋に落ちてしまうじゃないか、と日子が激しく手を振りそうなことを思う。

「きっとバチが当たったんですよ」

 寂しく日子が呟いた。

「私なんぞがインスタ様をやるだなんて。
 きっとバチが当たったんです……」

 待て。
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