昨日、あなたに恋をした
聞いているのかいないのか。
そうかね、そうかねと言いながら、部長は珈琲を一口飲み、
「いやあ、さすが美味いねえ。
ありがとう、楓くんっ」
と感激していた。
褒められて悪い気はしない。
ありがとうございます、と言って、席に戻る。
気難しい本部長が自分に頭が上がらないのは、孫とやってるオンラインゲームで俺と同じチームにいるからなんだが……。
相手が本部長だからというわけではなく。
慣れないゲームだが、孫と一緒に楽しみたいという懸命さが伝わってくるので、できるだけ便宜を図ってやっている。
単にそのおかげなんだが、と思いながら、新太は珈琲を一口飲み、ついに社報を開いた。
……日子。
我が従妹ながら、美しい。
なんというか、佇まいに品があって、はっとさせられる。
なんか本人の実情にそぐわない立派なこと書いてるな……。
見た目や仕事の能力はともかく、普段は相当にあれれ? な感じの奴なんだが。
だが、そんな日子が好きかな、と思う。
そうかね、そうかねと言いながら、部長は珈琲を一口飲み、
「いやあ、さすが美味いねえ。
ありがとう、楓くんっ」
と感激していた。
褒められて悪い気はしない。
ありがとうございます、と言って、席に戻る。
気難しい本部長が自分に頭が上がらないのは、孫とやってるオンラインゲームで俺と同じチームにいるからなんだが……。
相手が本部長だからというわけではなく。
慣れないゲームだが、孫と一緒に楽しみたいという懸命さが伝わってくるので、できるだけ便宜を図ってやっている。
単にそのおかげなんだが、と思いながら、新太は珈琲を一口飲み、ついに社報を開いた。
……日子。
我が従妹ながら、美しい。
なんというか、佇まいに品があって、はっとさせられる。
なんか本人の実情にそぐわない立派なこと書いてるな……。
見た目や仕事の能力はともかく、普段は相当にあれれ? な感じの奴なんだが。
だが、そんな日子が好きかな、と思う。