昨日、あなたに恋をした
 いや、そもそも時限爆弾ってなんだ? と思ったとき、日子は、

「沙知見さんっ、此処で会ったのもなにかの運命ですっ」
と言い出した。

 だから、家の前なんだが……。

「今度なにかおごりますからっ。
 バッサリ物捨てて、家が綺麗になるコツをお教えください~っ」
といきなり日子に拝み倒される。

「この日曜に、会社の人たちが遊びに来るんですよ。
 それで、早起きして、ちょっと片付けてみたんですけど。
 なかなか効率的にいかなくて」

 ……会社の人って、男だろうかな、と思いながら、誠孝は言った。

「片付けるために早起きしたのか。
 感心なことじゃないか」

 だが、嘘をつけない日子は俯き、すぐに白状する。
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