転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
「殿下。それ、恋する乙女がやるやつ」
ルーエンがにこにこしながら指摘すると、エクリードはバツの悪そうな顔をしてドサリと背もたれにもたれ掛かった。
「花びらの奥に魔法陣が隠れているかも知れないと思ったのだ」
「ありましたか?」
「ない」
アルフォークの問いかけに、エクリードは憮然とした表情を浮かべた。どこをどう調べても普通の花だという。
「スーリアちゃんの花畑を見に行ったときに地中に魔法陣敷かれているかもしれないと思って一応調べたんだ。何もなかったし、普通の土だね」
ルーエンはそう言うとエクリードの並べた花びらを一枚拾って手でなぞり、またテーブルに置いた。アルフォークはルーエンに説明を促した。
「ルー。それで、何か調べてわかったか?」
「まあね。ちょっと見てて」
ルーエンは同じ種類の花を何輪か選んでテーブルに並べた。そのうちの一輪を摘まみ上げると、炎系の攻撃魔法をかけた。バチンという音がして防御壁が出来上がり、攻撃魔法がはじけ飛ぶ。攻撃魔法は花には届かず、花は美しいまま咲いていた。
ルーエンがにこにこしながら指摘すると、エクリードはバツの悪そうな顔をしてドサリと背もたれにもたれ掛かった。
「花びらの奥に魔法陣が隠れているかも知れないと思ったのだ」
「ありましたか?」
「ない」
アルフォークの問いかけに、エクリードは憮然とした表情を浮かべた。どこをどう調べても普通の花だという。
「スーリアちゃんの花畑を見に行ったときに地中に魔法陣敷かれているかもしれないと思って一応調べたんだ。何もなかったし、普通の土だね」
ルーエンはそう言うとエクリードの並べた花びらを一枚拾って手でなぞり、またテーブルに置いた。アルフォークはルーエンに説明を促した。
「ルー。それで、何か調べてわかったか?」
「まあね。ちょっと見てて」
ルーエンは同じ種類の花を何輪か選んでテーブルに並べた。そのうちの一輪を摘まみ上げると、炎系の攻撃魔法をかけた。バチンという音がして防御壁が出来上がり、攻撃魔法がはじけ飛ぶ。攻撃魔法は花には届かず、花は美しいまま咲いていた。