転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
「スーリアちゃんに花を魔法騎士団か聖魔術師隊に卸してもらえないか正式に依頼すべきだよ」
ルーエンはアルフォークを見た。アルフォークも頷き返す。
「わかった。スーに聞いてみる」
「スー?」
「スーリアだ」
怪訝な顔をしていたルーエンはアルフォークの返事を聞いて目を見開いた。そして、にやにやと笑い出した。
「へえ、へえ、へえ!! アルが女の子を愛称で。珍しいな」
「別にいいだろう?」
「いいとも。でも、ふーん。アルはスーリアちゃんみたいな子が好きなんだねえ」
「そう言うのではない」
アルフォークはムッとしたように顔を顰めた。
「別に隠さなくてもいいのに。アルって色々あって女の人が苦手だろ? 少しでも仲良くしたいと思える子が現れてホッとしたよ」