転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
◇ ◇ ◇
四苦八苦しながらやっとのことで作りあげた野いちごジャム。それを台所で瓶詰めしていたスーリアは、姉のメリノから声を掛けられて振り向いた。
「スーリア、お客さまよ」
「私にお客さま?」
「ええ。騎士団長さんと、知らない男の人。王室の紋章入りの黒いケープを羽織ってたわ」
「え? ほんと!?」
それを聞いたスーリアは、作業中の鍋と瓶もそのままに大急ぎで玄関に向かった。
玄関脇の来訪者を確認するための小窓を覗くと、アルフォークがいつも着ている黒地に金糸の刺繍が施された魔法騎士団の制服が見えた。
(アルだわ!)
スーリアはぱあっと顔を明るくして玄関を開ける。アルフォークと一緒にいた黒いケープの人はスーリアの予想通り、ルーエンだった。
四苦八苦しながらやっとのことで作りあげた野いちごジャム。それを台所で瓶詰めしていたスーリアは、姉のメリノから声を掛けられて振り向いた。
「スーリア、お客さまよ」
「私にお客さま?」
「ええ。騎士団長さんと、知らない男の人。王室の紋章入りの黒いケープを羽織ってたわ」
「え? ほんと!?」
それを聞いたスーリアは、作業中の鍋と瓶もそのままに大急ぎで玄関に向かった。
玄関脇の来訪者を確認するための小窓を覗くと、アルフォークがいつも着ている黒地に金糸の刺繍が施された魔法騎士団の制服が見えた。
(アルだわ!)
スーリアはぱあっと顔を明るくして玄関を開ける。アルフォークと一緒にいた黒いケープの人はスーリアの予想通り、ルーエンだった。