転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
 話が終わったところで、アルフォークとルーエンは今日も花畑をみたいと言った。

「そんなに変わり映えしないですけど……。あ、あれは姉さんの結婚式用に育ててます。バラなんです」

 スーリアは二人を案内しながら花畑の一画を指さした。相変わらずスーリアの育てる植物の成長は早く、バラはあっという間に大きくなった。早くも蕾がつき始めている。

「スー、少し摘んでもいいか?」

 花畑を眺めてたいたアルフォークに尋ねられ、スーリアは笑顔で頷いた。

「はい。もちろんです」

 それを聞いた、前を歩くルーエンがスーリアのほうを振り返る。

「今日も婚約者に花を作って貰ってもいいかな? この前、凄く喜んでたから」
「本当ですか? よかった! じゃあ、この前とはまた違う花で作りますね。確か、ピンク色がお好きなのですよね?」
「うん、そうだね」
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