転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~

 ミリーはスーリアににこりと微笑んで片手を差し出した。スーリアは紹介されたミリーがいい人そうでホッとした。

「はい。よろしくお願いします」

 挨拶を交わしたスーリアとミリーを見て、ルーエンは頷いた。

「じゃあ、あとはミリーが教えるから。アルももう戻っていいよ」
「一時間くらいの予定か?」とアルフォークはスーリアに聞いた。
「初日だし、色々したいので夕方までいます」
「では、後で迎えに来る」

 スーリアはアルフォークの申し出に驚いた。嬉しいけれど、行きも迎えに来てもらって帰りも送ってもらうのはさすがに悪いと思った。

「いえっ! お忙しい中、悪いです」
「いや、スーにはこちらの我が儘で王宮に来てもらったんだ。気にしなくてよい」
「でも……」

 アルフォークの申し出に渋るスーリアをみて、ルーエンはポンと手を叩いた。
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