転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
「これは? これは何という名でどんな花言葉がある?」
アルフォークはその後もスーリアの花畑の花を見ながら一つ一つ、その花言葉を聞いてきた。
スーリアはかつての知識を思い起こし、それに答えてゆく。アルフォークは一度聞いた花言葉はきちんと覚えているようで、「確かこれは**だったな」とか「これは**で合ってるか?」とか聞いてきた。
スーリアはアルフォークがただ聞き流しているのではないことを知って、とても嬉しく感じた。
「そういえば、スー。最近、花の育て方で何か変えたことは無いか?」
「花の育て方? 変えていないわ」
「そうか」
キョトンとした顔をしたスーリアを見て、アルフォークはやはりスーリアが意図的に何か花の力を操作しているわけではないように見えた。かと言って、なにか他に理由が思い当たるわけでもない。少し迷ったが、本人に聞くことにした。
「スーの花なんだが、聖魔法の力があるようだ。ルーにも調べて貰って、間違いない」
「聖魔法?」
「ああ。浄化の力のようなものだ」
「ふうん」