転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~

「手伝ってくる」

 アルフォークはさっと席を立って薬草園へ向かった。

 ルーエンとエクリードがそのまま様子を眺めていると、スーリアとミリーに話しかけたアルフォークは二人のバケツを両手に持って運んでやっていた。その後、スーリアと何か会話を交わしたアルフォークは魔法で花畑と薬草園の水まきを始めた。アルフォークは氷系と水系の魔法が特に得意だ。魔法で雨を降らせてすぐに作業を終わらせると、再びスーリアと何か会話をし始めた。

「二人ともいい笑顔だね」
「そうだな」

 花畑にいるアルフォークとスーリアの姿を見て、頬杖をついていたルーエンとエクリードは無意識に口もとを綻ばせたのだった。
 

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