転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
スーリアがいる場所からは、多くの男女が開放型の渡り廊下を通って広間に向かう姿が見えた。皆とてもお洒落をしており、男性はかっちりとしたジャケットのようなものを羽織り、女性はお姫様のようなドレスを着ている。
「国王陛下が主催の舞踏会だからね」
ミリーも渡り廊下への視線を向けた。
平民では一生身に付けることもないような豪華なドレスを着て、美しく化粧を施した女性たち。その傍らにはそれぞれのパートナーが寄り添い、手を添えていた。しばらくして人の波が途切れると、一際豪華な水色のドレスを身につけた若い女性と、背の高い水色の髪の男性が歩いてくるのが見えた。
「アルフォーク団長閣下だわ」
スーリアはその姿を見て、すぐにそれがアルフォークだと気付いた。
濃紺のジャケットとズボンを身に付けたアルフォークはモデルのように様になっていた。いつもは緩くひとつに結っている髪は、普段より丁寧に撫でつけられ、うしろで編みこまれているように見える。
「本当ね。エスコートしているのはプリリア王女殿下かしら」
「プリリア王女殿下?」
「国王陛下が主催の舞踏会だからね」
ミリーも渡り廊下への視線を向けた。
平民では一生身に付けることもないような豪華なドレスを着て、美しく化粧を施した女性たち。その傍らにはそれぞれのパートナーが寄り添い、手を添えていた。しばらくして人の波が途切れると、一際豪華な水色のドレスを身につけた若い女性と、背の高い水色の髪の男性が歩いてくるのが見えた。
「アルフォーク団長閣下だわ」
スーリアはその姿を見て、すぐにそれがアルフォークだと気付いた。
濃紺のジャケットとズボンを身に付けたアルフォークはモデルのように様になっていた。いつもは緩くひとつに結っている髪は、普段より丁寧に撫でつけられ、うしろで編みこまれているように見える。
「本当ね。エスコートしているのはプリリア王女殿下かしら」
「プリリア王女殿下?」