転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
37.プリリア王女の婚約
国民の歓声が響き渡り、あたりには紙吹雪がちっている。
風に吹かれた紙吹雪は、まるでかつていた世界で見た、春を彩る桜吹雪のように見えた。ひらり、ひらりと空を舞う欠片を、スーリアはぼんやりと見上げた。
今日はルーデリア王国の建国記念祝典が行われている。
その祝典に合わせて、国王陛下の末娘であるプリリア王女の婚約が発表されて、国民は二重の歓びに沸いていた。王宮のテラスには国王陛下と王妃様が最初に姿を現し、次に王太子と王太子妃、最後に第二王子のエクリード殿下とプリリア王女が姿を現した。
「ルーデリア王国、万歳!」
「プリリア王女殿下、おめでとうございます!」
プリリア王女がその美しい顔に微笑みをうかべて手を振れば、国民の熱狂的な歓声は大きなうねりとなって辺り一面を覆いつくした。スーリアはその姿を見つめながら、あの日の記憶が蘇るのを感じた。
風に吹かれた紙吹雪は、まるでかつていた世界で見た、春を彩る桜吹雪のように見えた。ひらり、ひらりと空を舞う欠片を、スーリアはぼんやりと見上げた。
今日はルーデリア王国の建国記念祝典が行われている。
その祝典に合わせて、国王陛下の末娘であるプリリア王女の婚約が発表されて、国民は二重の歓びに沸いていた。王宮のテラスには国王陛下と王妃様が最初に姿を現し、次に王太子と王太子妃、最後に第二王子のエクリード殿下とプリリア王女が姿を現した。
「ルーデリア王国、万歳!」
「プリリア王女殿下、おめでとうございます!」
プリリア王女がその美しい顔に微笑みをうかべて手を振れば、国民の熱狂的な歓声は大きなうねりとなって辺り一面を覆いつくした。スーリアはその姿を見つめながら、あの日の記憶が蘇るのを感じた。