転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~
***
その日の魔獣は少々たちが悪かった。
空間の歪みが発生した場所に毎回必ず魔獣が現れるわけでは無い。運悪く現れたとしても、普段なら雑魚の魔獣が数匹程度だ。
それなのに、その日はその雑魚に混じって大物であるサンダードラゴンが現れたのだ。サンダードラゴンはその名の通り、雷を操り雷撃を仕掛けてくるドラゴンだ。しかもその威力は人間が作り出す雷撃魔法とは比べ物にならないほど強力で、直撃すれば人など跡形もない塵と化す。そのため、奴らの攻撃には当たらない事が鉄則だ。
「これは手強そうだな」
固い声で呟いたエクリード殿下にアルフォークも眉間に皺を寄せたまま頷いた。
「危険ですから、我々が魔獣を相手している間、殿下達聖魔術師は後方で空間の歪みを正す浄化を始めていて下さい。また別の魔獣が迷い込むと厄介です」
「わかった。アル、頼むぞ」
「お任せ下さい」
その日の魔獣は少々たちが悪かった。
空間の歪みが発生した場所に毎回必ず魔獣が現れるわけでは無い。運悪く現れたとしても、普段なら雑魚の魔獣が数匹程度だ。
それなのに、その日はその雑魚に混じって大物であるサンダードラゴンが現れたのだ。サンダードラゴンはその名の通り、雷を操り雷撃を仕掛けてくるドラゴンだ。しかもその威力は人間が作り出す雷撃魔法とは比べ物にならないほど強力で、直撃すれば人など跡形もない塵と化す。そのため、奴らの攻撃には当たらない事が鉄則だ。
「これは手強そうだな」
固い声で呟いたエクリード殿下にアルフォークも眉間に皺を寄せたまま頷いた。
「危険ですから、我々が魔獣を相手している間、殿下達聖魔術師は後方で空間の歪みを正す浄化を始めていて下さい。また別の魔獣が迷い込むと厄介です」
「わかった。アル、頼むぞ」
「お任せ下さい」