転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~

「こちらは魔法騎士団のアルフォーク団長だよ。怪我をしたスーリアをこの近くまで運んでくれた方だよ。君の花が気に入ったようで、会って育てているところを見てみたいと言うからお連れしたんだ」

 スティフの言葉を聞くとスーリアはパッと表情を輝かせた。

「まあ! はじめまして、団長閣下。その節は本当にお世話になりました。私が元気でいられるのも閣下のおかげです」

 アルフォークに丁寧に頭を下げてお辞儀をすると、スーリアはにこにこと人懐っこい笑顔を向けてきた。

「市民を守ることも魔法騎士団の任務ゆえ、気にすることはない。元気そうでよかった」
「はい」

 アルフォークもスーリアの元気そうな姿を見て頬を緩めた。もう駄目かと思ったあの時からは想像も出来ないほど元気そうだ。
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