砂漠の国でイケメン俺様CEOと秘密結婚⁉︎
「It’s very nice to meet you. Sorry for the delay, I’m Noriaki Ohashi from Ohashi Real Estate Co., Ltd. Thank you for taking care of Miura.」
〈初めまして。申し遅れてすみません、大橋不動産の大橋 典士です。三浦がお世話になっております〉
大橋さんがにっこり笑って右手を差し出す。
だが、ラジュリーは右手を出すどころか腕を組んでしまった。
「”Ohashi”…so you're a member of the Ohashi family?」
〈「大橋」…ということは、君は大橋家の者だな?〉
「Exactly.」
〈そうです〉
大橋さんは、差し出した右手をさりげなく戻しながら答えた。
「Is there anything going on between you two?」
〈君たちはどういう関係だ?〉
「Don't get me wrong! We're just colleagues.」
〈誤解しないで!あたしたちは、ただの同僚よ〉
あたしはあわてて言った。
「……三浦さん、その態度は失礼すぎるよ。弁えてほしい」