砂漠の国でイケメン俺様CEOと秘密結婚⁉︎
「…What?」
〈えっ?〉
「Just as well,I'll learn Japanese from him. He's our interpreter anyway.」
〈ちょうどいい、彼から日本語を教わるとしよう。どうせ我々の通訳をしているんだ〉
マーリク氏がムフィードさんに向かって告げた。
「ان شاء الله」
ムフィードさんが恭しい態度になって、なにか答えた。
まぁ、彼にとっては新しい仕事が加わることになり、その分報酬もアップするのだろうから、応じるに決まってるんだけど……
あっという間に「決定事項」となってしまったようだ。
「Then I'd like to add some desert elements to the interior of our new hotel that we're starting, to reflect the characteristics of the area.」
〈それから、これから着手する我々の新しいホテルの内装には、この地域の特性を反映して、砂漠の要素を加えたいと思っている〉
——ええっ、いきなり仕事の話っ⁉︎
「So we're going to the desert.」
〈だから、砂漠へ行くぞ〉