砂漠の国でイケメン俺様CEOと秘密結婚⁉︎

「Do you know anything about desert life in our country?」
〈君は、我々の国の砂漠での暮らしがどんなものかわかっているのか?〉

マーリク氏からの半端ない「圧」に……

「 No…I have no idea.」
〈いいえ…さっぱりわかりません〉

あたしはおずおずとそう答えるしかない。

「How are you going to take in what you don't know?」
〈君は、どうやって知らないものを取り入れるつもりか?〉

マーリク氏が半ば呆れたように言う。

「That's why you'll have to see there for yourself.」
〈だからこそ、君は自分の目で確かめなければならないのではないか〉

さらに、畳みかけるように言葉が続く。

「In the first place, I have to take time out of my busy schedule to take you there.」
〈そもそも、私は忙しいスケジュールにもかかわらず君を砂漠へ連れて行かねばならないというのに〉


——あぁ、これもまた、あっという間に「決定事項」になってしまったようだ……

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