プレイボーイの 独占欲
玲央先輩は玄関に靴を置きに行ったままだし、声を掛けてみるけど返事はない

それどころか話し掛けたせいで今にも泣きそうな位瞳いっぱいに涙を溜める


そして、お決まりの上目遣い

...心臓に悪すぎる。狙ってんのか?

華「おやすみなさぃ」
急にそう言うと一人で布団に潜った


嫌がるのは分かってるけど、そっとおでこに触れてみる

「...ッ!かなり熱あんじゃん」
驚いて少し声量が大きくなると華ちゃんはビクッと肩を跳ねさせる

玲「そうなんだよ~。困っててね」
苦笑いしながら戻ってきた玲央先輩は三人分の飲み物を持って戻ってきた

華ちゃんは俺らに背を向けて布団に潜ったまま

玲「華、もう薬だけ頼んだから」
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