青い夏の、わすれもの。
あたしは心の底の底から笑った。

それを見て澪も歯を見せて笑ってくれた。

あたしたち、今日ここから出発だ。

改めて自分の気持ちと向き合って、

ようやく泳ぎ出せる。

大海原を泳いでいく中で

雨が降っておおしけになったり、

津波に襲われたり、

カモメに啄まれたりするかもしれない。

それでも、

それでも、ね。

1人じゃないから、

ゴールは違っていても

泳いでいく過程に友がいるから、

迷わずに泳いでいける。


澪...絶対辿り着こうね。

光り輝く新しい大陸を見つけようね。

どっちが先に行けるか、競争だ。



「澪、約束しよ」

「うん」

「必ずあたしたちは...」

『幸せになる』


あたしたちは幻想的な世界の中で固い指切りを交わしたのだった。


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