青い夏の、わすれもの。
テストの回答について議論したり、外部模試の話をしているうちに、あっという間に時計の針は1回りし、バスの時刻が迫ってきていた。
私がテストの答案用紙やノートをリュックに詰め込んで帰り支度をしていると、朝吹くんがスマホの画面を見せてきた。
「今確認したら、爽ちゃんからメッセージが来てた」
私は画面を覗き込んだ。
そこにはこう書かれていた。
"ヤッホー風くん!テストお疲れサマー!"
"急で申し訳ないんだけど、あたしの親父が上司から海咲水族館の入場料が半額になるチケットをいっぱいもらっちゃったみたいで、余ってるんだよね~"
"もし良ければ8月3日一緒に行かない?あたしは澪とか他のクラスメートも誘うつもり"
"あ、そうそう!深月さん誘ってよ!
この前話したらすっごくいいこでさぁ、もっと仲良くなりたいって思ったんだよね"
"ってことで、よろしく!"
いかにも、直情型の永瀬さんらしい文章だなって思った。
思い付くままに書いたんだろうってことが手に取るように分かる。
だけど、誘ってくれたのは嬉しかった。
仲良くなりたいのは私も同じだし、何より水族館に半額で入れるというのが魅力だと思った。
私は幼い頃から海の生き物に興味があって、遠足で水族館に行くとなると、前日からそわそわして夜も眠れなかった記憶がある。
だから、この誘いを断る理由は何1つとして無かった。
「深月さんどうする?」
朝吹くんにそう聞かれなくても私は自分の意思で答えていたと思う。
「行くって永瀬さんに伝えて」
「分かった」
心なしか、朝吹くんも頬を緩め安心しているかのように見えた。
私がテストの答案用紙やノートをリュックに詰め込んで帰り支度をしていると、朝吹くんがスマホの画面を見せてきた。
「今確認したら、爽ちゃんからメッセージが来てた」
私は画面を覗き込んだ。
そこにはこう書かれていた。
"ヤッホー風くん!テストお疲れサマー!"
"急で申し訳ないんだけど、あたしの親父が上司から海咲水族館の入場料が半額になるチケットをいっぱいもらっちゃったみたいで、余ってるんだよね~"
"もし良ければ8月3日一緒に行かない?あたしは澪とか他のクラスメートも誘うつもり"
"あ、そうそう!深月さん誘ってよ!
この前話したらすっごくいいこでさぁ、もっと仲良くなりたいって思ったんだよね"
"ってことで、よろしく!"
いかにも、直情型の永瀬さんらしい文章だなって思った。
思い付くままに書いたんだろうってことが手に取るように分かる。
だけど、誘ってくれたのは嬉しかった。
仲良くなりたいのは私も同じだし、何より水族館に半額で入れるというのが魅力だと思った。
私は幼い頃から海の生き物に興味があって、遠足で水族館に行くとなると、前日からそわそわして夜も眠れなかった記憶がある。
だから、この誘いを断る理由は何1つとして無かった。
「深月さんどうする?」
朝吹くんにそう聞かれなくても私は自分の意思で答えていたと思う。
「行くって永瀬さんに伝えて」
「分かった」
心なしか、朝吹くんも頬を緩め安心しているかのように見えた。