青い夏の、わすれもの。
まぁ、そんなこんなであっという間に2年半が過ぎました。

とんでもない激務でもあたしがやって来られたのは、野球も皆のことも好きだったから。

でも、1番はね......魁。

君のお陰なんだよ。

魁が"ありがとう"って言ってくれるのが嬉しくて、

一緒にバカ笑いしたり時に真剣に話し込んだりしながら帰れて、

野球を通してあたしに夢を見せてくれた。

あたしの青春を澄んだ青にしてくれたのは、魁なんだ。

投げてる姿も、

走ってる姿も、

たまに打ってる姿も、

後輩を厳しくも真面目に指導する姿も、

仲間とじゃれあい、笑う姿も、

試合に負けて壁に拳を叩きつける姿も、

幼稚園児のように泣きわめく姿も、

全部全部全部...

愛しかった。

この瞳に映る魁全てがあたしを幸せな気分に満たしてくれた。

物心ついた時から憧れで在り続けてる魁。

あたしは、そんな魁も、どんな魁も、

ずっと...ずっとずっと好き。

とにかく、好きなんだ。

大好きなんだ。
< 19 / 370 >

この作品をシェア

pagetop