青い夏の、わすれもの。
すべての演奏が終わるや否や、魁はステージに背を向け、早足で歩き出した。
「ちょ、ちょっと!魁!待ってよ!」
この前も確かに魁は大楽の動向を気にしていた。
海辺で仲良く遊んでいるようにも見えたけど、鬼ごっことかかけっことかしている時、魁の瞳には闘志が宿っていた。
なんなら、野球部の試合の時と同じくらい熱い炎がめらめらと燃えたぎっていた。
それに気付いたのはおそらくあたしと攻撃を受けた大楽のみ。
大楽は澪のことは良く分からないと言っていたけど、魁の本気を感じて澪への想いが鮮明になったなんていうかもしれない。
大楽、そこは頼むよ。
澪のこと、捕まえてよ。
あたしは祈るような気持ちでステージ中央の2人を拝んでから、魁を追いかけた。
「ちょ、ちょっと!魁!待ってよ!」
この前も確かに魁は大楽の動向を気にしていた。
海辺で仲良く遊んでいるようにも見えたけど、鬼ごっことかかけっことかしている時、魁の瞳には闘志が宿っていた。
なんなら、野球部の試合の時と同じくらい熱い炎がめらめらと燃えたぎっていた。
それに気付いたのはおそらくあたしと攻撃を受けた大楽のみ。
大楽は澪のことは良く分からないと言っていたけど、魁の本気を感じて澪への想いが鮮明になったなんていうかもしれない。
大楽、そこは頼むよ。
澪のこと、捕まえてよ。
あたしは祈るような気持ちでステージ中央の2人を拝んでから、魁を追いかけた。