青い夏の、わすれもの。
一仕事を終えお腹が空いた私達は、それぞれ食べたいものを調達して河川敷にやって来た。
花火の打ち上げ開始時間まではあと1時間くらい。
回りは場所を取ってそのままご飯を食べ始める人で溢れていた。
私達もその一部だった。
気を利かせて朝吹くんが持ってきてくれたレジャーシートに腰を下ろし、私は好物の焼そばを啜り始めた。
「美味しい?」
「うん。私焼そば大好きなんだ。この甘辛いソースがたまらない」
「ふふ。深月さんが焼そば好きだなんてなんか意外だなぁ。勝手なイメージだけど、シチューよりビーフシチューだったり、中華料理よりフレンチ料理食べてるイメージだったから」
「つまり、庶民的なものは食べないって思われてたってこと?」
「そう。でも、なんか庶民的で安心したなっていうか、可愛いって思った」
「えっ?」
か、可愛い?
私が箸を止め、目を丸くしていると、朝吹くんも自分の発言を思い返してりんご飴のように頬を赤らめていた。
「と、とにかく花火始まる前に食べちゃおう」
「うん...」
私達はお互いに飲み込みづらい食事の時間を過ごした。
花火の打ち上げ開始時間まではあと1時間くらい。
回りは場所を取ってそのままご飯を食べ始める人で溢れていた。
私達もその一部だった。
気を利かせて朝吹くんが持ってきてくれたレジャーシートに腰を下ろし、私は好物の焼そばを啜り始めた。
「美味しい?」
「うん。私焼そば大好きなんだ。この甘辛いソースがたまらない」
「ふふ。深月さんが焼そば好きだなんてなんか意外だなぁ。勝手なイメージだけど、シチューよりビーフシチューだったり、中華料理よりフレンチ料理食べてるイメージだったから」
「つまり、庶民的なものは食べないって思われてたってこと?」
「そう。でも、なんか庶民的で安心したなっていうか、可愛いって思った」
「えっ?」
か、可愛い?
私が箸を止め、目を丸くしていると、朝吹くんも自分の発言を思い返してりんご飴のように頬を赤らめていた。
「と、とにかく花火始まる前に食べちゃおう」
「うん...」
私達はお互いに飲み込みづらい食事の時間を過ごした。