青い夏の、わすれもの。
結局その後もなんだかんだで話し込んでしまった。

あたしも吹奏楽コンクールを観に行くと言ったら"良かった。またお会いできますね"と喜ばれた。

その笑顔には嘘はなかったと思う。

心の底から楽しみにしていないと出来ない笑顔だった。

偵察のはずが思わぬ方向に転がってしまった。

しかも、あたしが想像していたよりも赤い糸は複雑に絡んでいた。

一体これからどうなるんだろう。

夏に宿題全部終わるかな?

あたしは...終わらせたいな。

いや、終わらせなきゃな。

そのためにも散らばってるもの全部拾ってゴミ箱にポイしたり、大切なものは宝箱に入れて誰にも取られないように鍵しなきゃ。


あたしの夏...

ここからはじまる。
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