青い夏の、わすれもの。
移動の車内では2人肩を寄せあって夢の中へ誘われていた。
朝早く出発したから疲れてしまったみたい。
でも、まだ今日は終わっていない。
あの2人にとってはここからが本番だ。
「あ、3時になった。でも、間に合って良かったね」
「そうだね。じゃあ、向かおうか」
午後3時。
世間はおやつの時間。
私と風くんは南伊豆から電車とバスを乗り継いで地元熱海駅まで帰ってきた。
そこから定期演奏会が行われる会場までは徒歩15分ほど。
8月も明日で終わりだというのに、太陽は高い位置からこれでもかというほど熱を送ってくる。
コンビニからアイスを買い、ペロペロ舐めながら帰路をダラダラと歩いていく男の子たちを見て、私はなんだか微笑ましく思った。
でも私は暑くても、まだこの熱は冷めないでほしいと願う。
だって、まだ終わっていないことがあるから。
あのステージで終わり、
あのステージで始まる物語を、
見届けなくてはならないから。
朝早く出発したから疲れてしまったみたい。
でも、まだ今日は終わっていない。
あの2人にとってはここからが本番だ。
「あ、3時になった。でも、間に合って良かったね」
「そうだね。じゃあ、向かおうか」
午後3時。
世間はおやつの時間。
私と風くんは南伊豆から電車とバスを乗り継いで地元熱海駅まで帰ってきた。
そこから定期演奏会が行われる会場までは徒歩15分ほど。
8月も明日で終わりだというのに、太陽は高い位置からこれでもかというほど熱を送ってくる。
コンビニからアイスを買い、ペロペロ舐めながら帰路をダラダラと歩いていく男の子たちを見て、私はなんだか微笑ましく思った。
でも私は暑くても、まだこの熱は冷めないでほしいと願う。
だって、まだ終わっていないことがあるから。
あのステージで終わり、
あのステージで始まる物語を、
見届けなくてはならないから。