青い夏の、わすれもの。
それからも私が先に下車するまでずっと話題は尽きず話し込んでいた。

こんなに話しやすい人に出会えたのは初めて。

恋敵でも無いようだし、これからも律くんの情報を仕入れるためにも山本さんと繋がっておこう。

私は安易にそう考えていた。

真の問題はそこではなかったのに、私は完全に見えていなかった。

盲目だったのは、私だ。

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