青い夏の、わすれもの。
「おはよう、深月さん」
じゃがりこのことを考えていたら突然声を掛けられた。
私はびっくりして、声が裏返った。
「お、おはようございます」
しかし、そんな私にも変わらず朝吹くんは爽やかな笑みを向けてくれた。
本当に朝が良く似合う人だ。
「で、こんな朝早くにどうしたの?」
「これを返そうと思って」
私は青色の傘を差し出した。
「昨日はありがとう。お陰で濡れずに済んだ」
「そう。なら良かった」
そう言うと、彼は私の頭にぽんっと手を置いた。
私の心臓がドクンっと跳ねて口から飛び出してしまいそうになった。
私が動揺してキョロキョロしていると、朝吹くんの視線が紙袋に移った。
「へぇ、深月さんもじゃがりこ食べるんだ」
「えっ?いや、あ、これはその...お、お礼で」
私は小刻みに震える手でじゃがりこを掴み、朝吹くんに渡した。
「わざわざありがとう。そんな気を遣わなくても良いのに」
「いえ。こういうのはきちんとしないと」
「そっか。深月さんのそういうとこ、いいと思う。おれ、気を配れる女子好きだよ」
じゃがりこのことを考えていたら突然声を掛けられた。
私はびっくりして、声が裏返った。
「お、おはようございます」
しかし、そんな私にも変わらず朝吹くんは爽やかな笑みを向けてくれた。
本当に朝が良く似合う人だ。
「で、こんな朝早くにどうしたの?」
「これを返そうと思って」
私は青色の傘を差し出した。
「昨日はありがとう。お陰で濡れずに済んだ」
「そう。なら良かった」
そう言うと、彼は私の頭にぽんっと手を置いた。
私の心臓がドクンっと跳ねて口から飛び出してしまいそうになった。
私が動揺してキョロキョロしていると、朝吹くんの視線が紙袋に移った。
「へぇ、深月さんもじゃがりこ食べるんだ」
「えっ?いや、あ、これはその...お、お礼で」
私は小刻みに震える手でじゃがりこを掴み、朝吹くんに渡した。
「わざわざありがとう。そんな気を遣わなくても良いのに」
「いえ。こういうのはきちんとしないと」
「そっか。深月さんのそういうとこ、いいと思う。おれ、気を配れる女子好きだよ」