青い夏の、わすれもの。
――ブーブーブー...。
呼び出し音が鳴っている。
どんな音よりも耳障りだ。
早く消さなきゃ。
そう思い、ブザーに手を伸ばした、
その時だった。
「こんなとこで何してるの?」
――ブー.........。
ブザーが止んだ。
驚いて顔を上げると、そこには...。
「朝吹くん...」
「何かあった?」
私は俯いた。
私に何かあったわけではない。
何かあったのは、律くんだ。
今1番辛いのは律くんのはずだ。
なのに、私が泣いていいわけない。
何も出来なかった私に泣く権利などない。
でも...
でも...ね。
やっぱり......泣きたいよ。
泣きたいよ、私だって。
だって、私こんなにも
こんなにも強く
律くんのこと、思ってるから。
同じ哀しみを味わうことしか出来ないけど、それでも...何もしないよりはマシだよね?
だから...泣いてもいいかな?
呼び出し音が鳴っている。
どんな音よりも耳障りだ。
早く消さなきゃ。
そう思い、ブザーに手を伸ばした、
その時だった。
「こんなとこで何してるの?」
――ブー.........。
ブザーが止んだ。
驚いて顔を上げると、そこには...。
「朝吹くん...」
「何かあった?」
私は俯いた。
私に何かあったわけではない。
何かあったのは、律くんだ。
今1番辛いのは律くんのはずだ。
なのに、私が泣いていいわけない。
何も出来なかった私に泣く権利などない。
でも...
でも...ね。
やっぱり......泣きたいよ。
泣きたいよ、私だって。
だって、私こんなにも
こんなにも強く
律くんのこと、思ってるから。
同じ哀しみを味わうことしか出来ないけど、それでも...何もしないよりはマシだよね?
だから...泣いてもいいかな?