秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
今度放送予定の連ドラはラブストーリーらしい。
抱かれたい男ナンバーワンにも2年連続選ばれているし、拓海が舞台挨拶に行くと黄色い歓声が会場に飛び交う。
そんな彼が主演だもんなぁ。話題性が凄そうだ。
そして拓海の相手の女性もまたすごい。
何が凄いって綺麗だけじゃなくて語学も堪能で知的な雰囲気も纏っている。
好感度も高くて、雑誌やドラマ、映画にも引っ張りだこだ。
この香水の香りは、もしかしたらその相手役のアンナさんのものなのかもしれないと思った。
「どうかしたの」
「あ、ううん。今日は何時まで家にいるの?っていうか自分の家に帰らなくていいの?」
「さっき一瞬帰った。朝の8時くらいに迎えに来るって。マネージャーが」
「そっか」
送迎はいつも事務所が行っているようでそこは安心する。
「ごちそうさまでした。美味しかった」
私はどういたしましてと返した。拓海が財布から現金を取り出してそれを私に差し出す。
「いいって」
「なんで?普段いろいろ作ってもらってるから」
「だとしても多いの」
「いいから。もらっておいてよ」
食費や光熱費諸々だと彼は言うけれど目の前に広がるお札を見て私は首を横に振る。いつも10万単位でくれるのだ。しかしどう見たってそれは多い。多すぎる。
抱かれたい男ナンバーワンにも2年連続選ばれているし、拓海が舞台挨拶に行くと黄色い歓声が会場に飛び交う。
そんな彼が主演だもんなぁ。話題性が凄そうだ。
そして拓海の相手の女性もまたすごい。
何が凄いって綺麗だけじゃなくて語学も堪能で知的な雰囲気も纏っている。
好感度も高くて、雑誌やドラマ、映画にも引っ張りだこだ。
この香水の香りは、もしかしたらその相手役のアンナさんのものなのかもしれないと思った。
「どうかしたの」
「あ、ううん。今日は何時まで家にいるの?っていうか自分の家に帰らなくていいの?」
「さっき一瞬帰った。朝の8時くらいに迎えに来るって。マネージャーが」
「そっか」
送迎はいつも事務所が行っているようでそこは安心する。
「ごちそうさまでした。美味しかった」
私はどういたしましてと返した。拓海が財布から現金を取り出してそれを私に差し出す。
「いいって」
「なんで?普段いろいろ作ってもらってるから」
「だとしても多いの」
「いいから。もらっておいてよ」
食費や光熱費諸々だと彼は言うけれど目の前に広がるお札を見て私は首を横に振る。いつも10万単位でくれるのだ。しかしどう見たってそれは多い。多すぎる。