秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
「拓海…」
「昔から一緒なのにそのくらいわかって。俺は絶対に沙月を離したりしないよ」
「…うん」

そうだ。
彼は昔と全く変わらない。変わらずに私のそばにいてくれる。
彼を守りたいのならば、彼のことを一番に考えなければいけない。さらに申し訳なくなって自然に下がる眉尻。

「最近ちゃんと寝てないんじゃない?」
「なんで…わかるの」
「わかるよ。クマもひどいし、沙月は知らないだろうけど俺、本人も気づいてない癖とかたくさん知ってるから。もちろん沙月限定でね」
「え、何?!教えてよ」
「ダメ、教えない」

そう言っていたずらに笑う彼にドキドキした。
本当に彼は私のことを見てくれている。よく考えると熱が出る前兆を何故か私よりも察知して休むように助言してきたし、それほど愛されているのかもしれない。

「今日はとりあえず何も考えずに寝よう」
「わかった」


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