秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
♢♢♢
誕生日当日は、案の定拓海の仕事が入ってしまい、前日にパーティーをすることになった。
この日も仕事は入っているようだったけど、夕方には帰宅し予約していたケーキを取りに行ってくれた。
「全部拓海が作るの?」
「そりゃ沙月の誕生日だからね」
彼が器用なことは知っていたけど全部手作りで料理を作ってくれるようで、もちろん嬉しいが疲れているのに申し訳ないなという感情も入り混じる。
黒いエプロンをして、キッチンに立つ彼を遠目から観察する。
何を作っているのかだいたい予想はできるが、包丁で怪我をしないだろうかとか不安がよぎってキッチンへ近づくがすぐに
「沙月はのんびりしてて」
と言われてしまうためソファで足を抱えるようにして座りながらソワソワしていた。役作りできついダイエットをしたり鍛えたり、日焼けはダメだったりわざと日焼けしたり、髪を染めたり…
彼自身が商品だから、一般人とは違った苦悩があるだろうな。
私は彼が料理を作ってくれているのをテレビを見ながら待っていた。
面白い番組がないかな、とチャンネルを変えていると拓海が画面に映って思わず手を止めた。
誕生日当日は、案の定拓海の仕事が入ってしまい、前日にパーティーをすることになった。
この日も仕事は入っているようだったけど、夕方には帰宅し予約していたケーキを取りに行ってくれた。
「全部拓海が作るの?」
「そりゃ沙月の誕生日だからね」
彼が器用なことは知っていたけど全部手作りで料理を作ってくれるようで、もちろん嬉しいが疲れているのに申し訳ないなという感情も入り混じる。
黒いエプロンをして、キッチンに立つ彼を遠目から観察する。
何を作っているのかだいたい予想はできるが、包丁で怪我をしないだろうかとか不安がよぎってキッチンへ近づくがすぐに
「沙月はのんびりしてて」
と言われてしまうためソファで足を抱えるようにして座りながらソワソワしていた。役作りできついダイエットをしたり鍛えたり、日焼けはダメだったりわざと日焼けしたり、髪を染めたり…
彼自身が商品だから、一般人とは違った苦悩があるだろうな。
私は彼が料理を作ってくれているのをテレビを見ながら待っていた。
面白い番組がないかな、とチャンネルを変えていると拓海が画面に映って思わず手を止めた。