秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
「ごめん、もう少し早く帰宅する予定だったんだけど」
「今、会見見てたの。中継じゃないから切り取られてるけど…ねぇ、大丈夫だったの?」
「うん大丈夫だよ。心配しないでって言ったでしょ?」
「…そうだったね」
私と距離を縮める彼と目が合った。
いつも思うが不思議な感覚だ。
今もテレビに映っている彼が目の前にいる。手を伸ばせば届く距離にいる。
「事務所は…いいの?」
「それも大丈夫、許してもらった」
「え!?どうやって?」
「どうって、要求しただけだよ。認めてくれないのなら次の契約は更新しない。ちょうど来年更新切れるんだ。そのタイミングでやめるって」
「…それで、事務所はなんて?」
「まぁ、賭けに出たんだろうね。俺が一般人女性と結婚を発表しても世間で祝福の声が上がるのか、それとも逆なのか。もし逆なら俺はもう使いものにならないから去ってもらった方がいいだろうし。一番は有耶無耶にしてこのままの状態でいることなんだろうけど俺はそこは譲れない。認めなければ俺が移籍か引退をすることはわかってるから俺の要求をのむしかないでしょ?」
「うん…そうだね」
「本当は引退してもよかったんだけど、沙月が嫌がるからね。マサトも移籍したから俺も最悪そうしようかなって」
「そっか。じゃあ、結婚できるの?」
不安げに瞳を彼と絡めれば、彼はクスクスと余裕そうに笑って肩にかけている鞄からあるものを取り出した。
「今、会見見てたの。中継じゃないから切り取られてるけど…ねぇ、大丈夫だったの?」
「うん大丈夫だよ。心配しないでって言ったでしょ?」
「…そうだったね」
私と距離を縮める彼と目が合った。
いつも思うが不思議な感覚だ。
今もテレビに映っている彼が目の前にいる。手を伸ばせば届く距離にいる。
「事務所は…いいの?」
「それも大丈夫、許してもらった」
「え!?どうやって?」
「どうって、要求しただけだよ。認めてくれないのなら次の契約は更新しない。ちょうど来年更新切れるんだ。そのタイミングでやめるって」
「…それで、事務所はなんて?」
「まぁ、賭けに出たんだろうね。俺が一般人女性と結婚を発表しても世間で祝福の声が上がるのか、それとも逆なのか。もし逆なら俺はもう使いものにならないから去ってもらった方がいいだろうし。一番は有耶無耶にしてこのままの状態でいることなんだろうけど俺はそこは譲れない。認めなければ俺が移籍か引退をすることはわかってるから俺の要求をのむしかないでしょ?」
「うん…そうだね」
「本当は引退してもよかったんだけど、沙月が嫌がるからね。マサトも移籍したから俺も最悪そうしようかなって」
「そっか。じゃあ、結婚できるの?」
不安げに瞳を彼と絡めれば、彼はクスクスと余裕そうに笑って肩にかけている鞄からあるものを取り出した。