秘密に恋して～国民的スターから求愛されています～

朝、アラームよりも前に遮光カーテンの隙間から漏れ出る陽光で目を覚ました。
隣には愛おしい彼女の姿がある。当たり前の日常だけど、それがどうしようもないほどに嬉しい。

彼女の頬に触れてみるとモゾモゾと体を動かしながら俺に近づく。

寝ている彼女の体に触れるのはやはりだめなのだろうけど、（知ったら怒りそうだ）それでも、朝から溢れて止まらない欲求に従うように彼女のパジャマに手を入れる。

「…ぅ、ん」

欲望を揺さぶるような声を出して、寝返りを打つ沙月に体を密着させて逃がさないようにする。

「あー、やば…」

眠りながらも体が汗ばんでいく沙月に限界が来た俺は沙月から手を離す。
そのうち、沙月がゆっくりと瞼を開ける。

眠そうに唸りながら俺の名前を呼び、視界を鮮明にしようと目を開ける。

「あれ、起きてたの…？」
「うん、沙月の寝顔可愛くて見てたんだ」
「ちょっと！もう～やめてよ。恥ずかしい」
「どこが？写真撮りたいくらい可愛い」
「…」

軽く睨みながら、布団で顔を隠そうとする。