秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
周りの人に気づかれることは結構あるが沙月と一緒の時は数えるほどしかない。
後ろからの視線を無視しながらも彼女が出てくるのを待つ。SNSが存在する現代はこういう日常もすぐに拡散される。
沙月がすごい勢いでカーテンを開けて「買ってくる」と言いながらレジへ向かう。沙月の背中を追うようにしてレジで会計をしている沙月の横に立つと財布からカードを出す。
今日くらい全部出させて、というと沙月がぶんぶんと効果音でも聞こえてきそうなほど首を横に振る。
「ダメだよ。ていうか気づかれたんでしょ?先に店出てて」
「いいよ、これで支払いお願いします」
「えーっと、はい、かしこまりました。」
強引にそう言って支払いを済ませている間も俺のことを話しているであろう声が背中越しに聞こえる。
沙月の慌てふためく様子を間近で感じながらも店員からショッパーバッグを手にして店内を出ようとする。
が、
「本当に拓海じゃん、どうする?」
「彼女?隣の人」
「どうかな?妹とか」
「え、一人っ子じゃなかった?」
至近距離から聞こえる声に沙月の視線が下がっていく。
後ろからの視線を無視しながらも彼女が出てくるのを待つ。SNSが存在する現代はこういう日常もすぐに拡散される。
沙月がすごい勢いでカーテンを開けて「買ってくる」と言いながらレジへ向かう。沙月の背中を追うようにしてレジで会計をしている沙月の横に立つと財布からカードを出す。
今日くらい全部出させて、というと沙月がぶんぶんと効果音でも聞こえてきそうなほど首を横に振る。
「ダメだよ。ていうか気づかれたんでしょ?先に店出てて」
「いいよ、これで支払いお願いします」
「えーっと、はい、かしこまりました。」
強引にそう言って支払いを済ませている間も俺のことを話しているであろう声が背中越しに聞こえる。
沙月の慌てふためく様子を間近で感じながらも店員からショッパーバッグを手にして店内を出ようとする。
が、
「本当に拓海じゃん、どうする?」
「彼女?隣の人」
「どうかな?妹とか」
「え、一人っ子じゃなかった?」
至近距離から聞こえる声に沙月の視線が下がっていく。