秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
「一度、ちゃんと会うべきだよ。話せばわかりそうな人だったし…」
「そうかな」
「そうだよ!」
「はぁ、わかったよ。でも、その代わり沙月も同席してほしい」
「私も?」
自然に眉間に皺が寄る。
拓海はそんな私の様子をスルーして、距離を縮めるように一歩私に近づく。
彼に元カノと会ってほしいと思っているわけではない。
そういうことではなくて、例のストーカーの件もあって話せばわかる人ならば、ちゃんと清算してほしいというのが本音だ。
「沙月も一緒に会って。だって心配でしょ?過去に関係があった人と会うんだよ」
「…わかった」
ゴミ箱から取り出したメモを再度彼に渡す。
拓海は、逡巡するように息を吐いて携帯電話を机の上からとると番号を確認しながら慎重に打ち込んでいる。
そしてそれを耳に宛てがい、こちらにも着信音が響く。
「もしもし、俺、拓海だけど」
驚くほど冷たい声にゾクッと鳥肌が立った。
「そうかな」
「そうだよ!」
「はぁ、わかったよ。でも、その代わり沙月も同席してほしい」
「私も?」
自然に眉間に皺が寄る。
拓海はそんな私の様子をスルーして、距離を縮めるように一歩私に近づく。
彼に元カノと会ってほしいと思っているわけではない。
そういうことではなくて、例のストーカーの件もあって話せばわかる人ならば、ちゃんと清算してほしいというのが本音だ。
「沙月も一緒に会って。だって心配でしょ?過去に関係があった人と会うんだよ」
「…わかった」
ゴミ箱から取り出したメモを再度彼に渡す。
拓海は、逡巡するように息を吐いて携帯電話を机の上からとると番号を確認しながら慎重に打ち込んでいる。
そしてそれを耳に宛てがい、こちらにも着信音が響く。
「もしもし、俺、拓海だけど」
驚くほど冷たい声にゾクッと鳥肌が立った。