恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
夏希君は、再度「じゃあ、言っておくよ」といって背を向けようとする彼の腕を思いっきり掴んだ。
「そんなこと言わないでよ、ダメ!言わないで!っていうか…そもそも夏希君が悪いんだからね!」
何故私が脅されているような展開になっているのかさっぱり理解できない。でも、確かなことは夏希君は想像以上に強かな人だということ。
くそう、時間が戻るのならキスされる前に戻って何とかしてキスを阻止するのに。
「はいはい、俺が悪いのはわかったから。じゃ!」
「ちょっと!待って!言わないでよ!絶対だよ」
「さぁ?それは俺の気分による」
「それ絶対いうじゃん」
「んー、じゃあさ」
また含みのある笑みを浮かべて私の髪にそっと指を通す。
「デートしてよ」
「…」
「そしたら言わないでおいてあげる」
「…ずるい」
「そう?いい提案じゃない?」
どこかいい提案なのだ。勝手にキスして勝手にデートをしろと脅迫しているだけではないか。
私は小さくため息を溢して諦めたように彼に視線を向ける。
「わかった、デートする」
「それが賢明だね」
「そんなこと言わないでよ、ダメ!言わないで!っていうか…そもそも夏希君が悪いんだからね!」
何故私が脅されているような展開になっているのかさっぱり理解できない。でも、確かなことは夏希君は想像以上に強かな人だということ。
くそう、時間が戻るのならキスされる前に戻って何とかしてキスを阻止するのに。
「はいはい、俺が悪いのはわかったから。じゃ!」
「ちょっと!待って!言わないでよ!絶対だよ」
「さぁ?それは俺の気分による」
「それ絶対いうじゃん」
「んー、じゃあさ」
また含みのある笑みを浮かべて私の髪にそっと指を通す。
「デートしてよ」
「…」
「そしたら言わないでおいてあげる」
「…ずるい」
「そう?いい提案じゃない?」
どこかいい提案なのだ。勝手にキスして勝手にデートをしろと脅迫しているだけではないか。
私は小さくため息を溢して諦めたように彼に視線を向ける。
「わかった、デートする」
「それが賢明だね」