恋の駆け引きはいつだって刺激的【完結】
…――


千秋さんは帰宅が遅かったのにも関わらず、今日は激しく私を抱いた。

「もう終わりなの?俺全然満足してないけど」
「…ぅ、…はぁ、ぁ、…っ」

四つん這いになる私の腰に手を当て、だらしない声を上げる私を支配するように腰を動かす彼に私は思考を停止させそれを受け入れる。

ギュッとシーツを掴む力も徐々に弱まり、ガクッと全身の力が抜ける。
千秋さんが私の背中にざらついた舌を這わせ、そのまま耳元で「体位変えようか」という。
頷くことも首を横に振ることもできず、強引に仰向きにされそのまま有無も言わせずに彼がぐっと私の中に入ってくる。

汗だくになりながら必死に千秋さんに応えようとするのに、彼はそれ以上に激しく私を求める。

「…はぁ、あ、…っや、んん、…」

快楽でどうしようもないくらいにドロドロになって私は意識を手放した。
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